株式投資というと、やってみたいけどハードルが高く感じてしまう人もいるでしょう。この記事では、株式投資初心者のための失敗しない株の始め方について紹介します。
株とは
そもそも株とは一体何のことなのでしょうか。株とは、企業が資本金を調達する際に、そのオーナー権利として発行するもののことです。つまり、株を持っている人は企業に出資していることになります。株式会社はその見返りとして、配当金や株主優待券などの形で株主に還元します。
株式投資で儲ける3つの手法
株式投資で儲けるには、大きく分けて3つの手法が存在します。それぞれの方法について、解説していきます。
売却益
売却益とは、株を購入したときの価格と売却するときの差によって利益を得ることです。例えば、80円の株を100円で売却したとしたら、その時の売却益は20円になります。
要は、安く株を買って高く売ったときに発生するときの利益です。これは、キャピタルゲインとも呼ばれたりします。
配当金
株式会社は利益を得られた際に、配当金という形で利益の一部を株主に還元することがあります。配当金は、インカムゲインとも呼ばれたりします。
何もしなくても株を持っているだけで配当金は入ってくるため、ディフェンシブな投資方法であると言えます。売却益とは対照的な利益です。
株主優待券
これは配当金と似ているのですが、株主優待券は配当金の代わりに商品券などを株主に還元することを言います。例えば、マクドナルドの株を100株以上持っていれば、株主優待券としてお食事券を頂くことが出来ます。
株式投資初心者がやりがちなNG行動3選
株式投資初心者がよくやってしまうNG行動について3つ紹介します。これをやってしまうと、株式投資において負ける確率は高くなってしまいます。
他人の言動を鵜呑みにする

株で有名な○○さんがおすすめって言ってたからこの株買おう!
何も考えずに他人の言動を鵜呑みにして銘柄の選定をするのは絶対にやめましょう。その人が必ずしも正しいことを言っているとは限りませんし、中には扇動して自分だけ利益を得ようとしている悪い人もいます。
また、当たり前ですがそういった人たちが言ったことが外れたからと言って補償してくれるわけではありません。
高配当銘柄ばかりを選ぶ
株式投資の初心者に多いのが、とりあえず高配当と呼ばれている銘柄を購入することです。例えば、JTやオリックスなどがこれに当たります。
配当金や株主優待券狙いの投資は確かに1つの手法ですが、個人的にはおすすめしません。その理由に関しましては、以下の記事を参考にして下さい。
何となくで銘柄を選定する

なんかこの銘柄は名前を聞いたことがあるし買ってみよう!
これも上がってるし、これからも上がりそうだから適当に買ってみよう!
私も最初はこれをやってしまっていましたが、根拠のない株式取引ほど危険なものはありません。株式取引を行う際は、何かしら理由付けを行って下さい。
もちろん、勝てる確率を高めるというのもありますが、何かしら理由付けをしておくことで後からそのフィードバックを行うことも可能です。
テーマ株やトレンドで銘柄選定を行う

台風が来たから土木関係の銘柄を購入しよう!
初心者は割とやりがちですが、テーマ株で選んだり、トレンドを意識して株式取引を行うのは控えましょう。
もちろん、実際に上がることもありますが、同じような考えの初心者が集まってきて相場が混乱することもよくあります。
おすすめの証券口座
株のやりとりをするには、証券口座の開設が必要になります。ここでは、いくつかの証券口座についてその特徴と、メリットを紹介致します。
どの証券口座でも株の取引は出来るので、自分に合った証券口座を開設するのがおすすめです。複数の証券口座を開設することも出来ますが、管理や維持も面倒になるので、多くても2個程度に留めておくのが賢明です。
SBI証券
- 「オリコン顧客満足度ランキングネット証券」第一位(2020)
- 「みんなの株式ネット証券比較ランキング総合」第一位(2019)
- 手数料が安い
- 取扱銘柄・商品が豊富
- Tポイントが貯まる&使える
- スマートフォンアプリも充実
どれか1つ証券口座を開設するのであれば、SBI証券口座を開設すれば間違いはありません。ネット証券では一位と言っても良いでしょう。SBI証券の口座開設方法は以下の記事の通りにやれば簡単に終わります。
SBI証券は取扱銘柄の数も多く、外国株式の購入も可能です。また、スマートフォンアプリも存在するため(日本株のみ対応。2020年中に米国株アプリも配信予定)、いつでもどこでも株の取引が可能です。
楽天証券
- 新規口座開設数業界第一位(2019年)
- 取扱銘柄・商品が豊富
- 楽天ポイントが貯まる&使える
- スマートフォンアプリiSPEEDが利用可能
- 楽天証券セミナーに無料参加可能
楽天証券は2019年の新規口座開設数が業界No.1であり、近年勢いのある証券会社です。取扱銘柄・商品はSBI証券と同様に多く、手数料もSBI証券とほぼ同じです。楽天証券とSBI証券の違いはほとんど好みであるので、好きな方を選ぶと良いです。
楽天市場を普段の買い物で使っている人には嬉しい情報ですが、楽天証券で支払った手数料に対して楽天ポイントを貯めることが出来ます。また、楽天ポイントを使って投資をすることも出来るので、現金を入れるのが怖い株式投資初心者にもおすすめの証券会社です。
楽天証券においては、スマートフォン専用アプリのiSPEEDが利用できます。このアプリは、一日1,000本以上のニュースや会社四季報をご覧になることが出来ます。
マネックス証券
- 株主優待名人の桐谷さんが愛用の証券会社
- 取扱銘柄・商品が豊富
- 高機能アプリ・ツールが使用可能
- 会社四季報が利用可能
- マネックス銘柄スカウターが利用可能
- J.P.モルガンアナリストレポートが利用可能
マネックス証券は、株についてあまり詳しくない人におすすめの証券会社です。四季報やマネックス銘柄スカウターなどが利用可能なので、株についての情報をたくさん手に入れることが出来ます。
SBI証券などと同様に、スマートフォンアプリを利用できるため、いつどこでも株の取引が可能です。マネックス証券はそれ以外にも使用可能なツールが多いので、分析が好きな方にはおすすめの証券会社です。
松井証券
- 株主優待名人の桐谷さんが愛用の証券会社
- みんなの株式ネット証券ランキング第一位(2019)
- 3つの手数料が無料
- 取引手数料も1日50万円まで無料
- 積立投資だけをするのであれば松井証券一択
- 豊富なツールやサービスが利用可能
松井証券は積立投資に力を入れており、2020年の12月31日まで現金キャッシュバックキャンペーンをやっております。積立投資へのサポートが厚く、積立投資だけをするのであれば松井証券一択と言えます。
松井証券では口座開設費・口座維持費・入出金手数料の3つの手数料が無料です。そのため、とりあえず証券口座を持ちたいという人にもおすすめの証券会社です。
松井証券では、ネットストック・ハイスピード、QUICKリサーチネット、ロボアドバイザーなどのツール・サービスが無料で利用可能です。
LINE証券
- たった3分で口座開設
- 平日21時まで取引可能
- 1,015銘柄を1株単位から購入可能
- AIチャットでお客様のお取引を無料サポート
- LINEポイントを利用して取引が可能
LINE証券の良さは何と言っても手軽に始めることが出来る点です。3分で口座開設可能で、更には現金ではなくLINEポイントを利用して取引することも可能です。
また、LINE証券では300銘柄を1株単位で購入することが可能です。そのため、とりあえず株式投資というものに触れてみたいという人におすすめの証券口座です。何十万円という元手がなくても投資を始められます。
LINE証券では普通の日中取引に加えて、17時~21時まで夜間取引が利用可能です。そのため、仕事が終わった隙間時間で投資をすることも出来ます。日中株価のチェックが出来ない人でも、LINE証券であれば取引することが可能です。
株式投資初心者が勉強するのにおすすめの本
株式投資について勉強する方法は色々ありますが、まずは本を1冊購入しておくのをおすすめします。どこに書かれていたかをすぐに確認できるので、一冊持っておくと大変便利です。
株を買うなら最低限知っておきたいファンダメンタル投資の教科書
もしも1冊だけ株関連の本を買うのであれば、『株を買うなら最低限知っておきたいファンダメンタル投資の教科書』を強くおすすめします。
この本では、PERやROEといった基礎的な株式投資の指標の解説から、レバレッジ経営を判別したりする少し高度な方法まで解説してあります。
株をある程度やっている人なら知っていることが多いと思いますが、株初心者であればとりあえずこれを1冊読んでしまえば株の基礎は理解できます。
会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方
この『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』は、いわゆるテンバガーと呼ばれる株の探し方について解説している本です。
この本では、テンバガーを探すのは4つのポイントがあると言っており、それは
- 「増収率」が高い
- 「営業利益率」が高い
- オーナー経営者で筆頭株主
- 上場5年以内
上記の通りです。
テンバガーを当てて一攫千金を狙いたい人は読んでみましょう。PERやPBRが低い株は本当に割安なのかというような基礎的な株式投資の知識についても触れられています。そのため、株式投資初心者でも読み進めることが出来ます。
株式投資で損をしたくない人はつみたてNISA・iDeCo
投資といえども、リスクを極力減らしたものも存在します。中でも、つみたてNISAやiDeCoは上手く使うことで、損するリスクを減らしながら投資をすることが可能です。
つみたてNISAとiDeCoについて詳しく解説した記事がありますので、参考にしていただければ幸いです。
つみたてNISA
つみたてNISA(積立NISA)とは、2018年の1月にスタートした少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度のことです。損をするリスクが非常に小さいため、投資初心者におすすめの資産形成方法です。
つみたてNISA(積立NISA)とは?メリット・デメリットについてわかりやすく解説
iDeCo
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは、言わば自分自身で運用できる年金制度のようなものです。GPIFという年金積立金管理運用独立行政法人がありますが、そのような資産運用を個人で出来るのが個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)です。
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは?節税が出来るおすすめの投資法です
まとめ
- 株式投資で利益を得るには3つの方法が存在
- 株式投資初心者がやりがちな行動を避けることで損する確率はDOWN
- 証券口座は自分に合ったものを選ぶ
株式投資初心者のための失敗しない株の始め方について解説しました。株式投資で儲けるには大きく3つの手法がありますが、自分に合ったものを見つけましょう。
また、初心者が陥りがちなミスも紹介しましたが、それを避けることで勝率はグッと高くなります。株式投資は、初心者といえども勉強すれば勝つことが出来ます。皆さんの健闘をお祈りいたします。
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