確定申告とは?ふるさと納税利用者や個人事業主は確定申告必須です

税金
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確定申告という言葉は聞いたことがあると思いますが、実際にやったことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。サラリーマンだから確定申告が必要ないと思っている人もいますが、場合によっては確定申告の義務が生じます。

この記事では、確定申告が初めての人に向けてわかりやすく解説します。個人事業主になったばかりや、ふるさと納税を始めたばかりの人でもこの記事を読めば確定申告について理解できます。

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確定申告とは?

所得税の確定申告とは、一年間に生じた所得と、それに対して発生する所得税の金額を確定する手続きのことです。源泉徴収された人は、この確定申告によって過不足金を調整します。

確定申告をしないとどうなる?

確定申告をしないとどうなるのかと思う人もいると思います。確定申告を決められた期日までにしなかった場合は、その悪質さに応じてペナルティーが課せられます。延滞税や無申告加算税などの延滞料金を支払うペナルティーを受けます。

個人事業主やフリーランスで悪質な偽造の確定申告を行った場合には、それらに加えて重加算税が課せられることもあります。場合によっては刑事罰も受けます。

もしも確定申告を忘れてしまった場合は速やかに税務署に申告しに行きましょう。後になってバレるほど重いペナルティーを受けることになります。

確定申告は代理でも出来る?

確定申告は代理でも出来るのか気になる人もいるかと思います。確定申告の書類提出は代理でも出来ますが、確定申告の書類作成は税理士以外への代理・代行が禁止されています。金銭の受渡の有無に関わらず、確定申告の書類作成を税理士以外の人に委託するのはアウトです。

例えそれが両親や友人、あるいは配偶者であっても確定申告書の作成を税理士以外に任せるのは禁止されています。気をつけて下さい。

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確定申告をするべきケース

では、どのようなケースにおいて確定申告を行えば良いのでしょうか。いくつかの条件において、確定申告をする必要があるのか考えていきます。

ふるさと納税利用者は確定申告が必須

ふるさと納税利用者は、その恩恵を受けるためには確定申告が必須です。ふるさと納税を行うだけでは、ただ寄附をした善人になってしまいます。ふるさと納税による寄附金控除で節税をする場合には確定申告が必須です。

会社員やサラリーマンでも確定申告が必要なケースも

確定申告というとフリーランスや個人事業主のイメージが強いですが、会社員やサラリーマンでも場合によっては確定申告が必要です。

給与所得が2,000万円を超えるサラリーマンは確定申告が必要

給与所得が2,000万円を超えるサラリーマンは確定申告が必要です。ふるさと納税や所得控除などを利用していなくても、給与所得が2,000万円を超えている高所得者は確定申告の義務が生じます。忘れずに確定申告を行いましょう。

扶養控除や保険料控除を利用するサラリーマンは確定申告が必要

扶養控除、保険料控除、配偶者控除などの所得控除を利用しようと思っている人もいるかと思います。それらの所得控除を利用するには確定申告が必要です。

所得控除では、サラリーマンや会社員でも節税が可能です。該当するサラリーマンも多いので、是非所得控除を利用して節税しましょう。所得控除に関しては以下の記事を参考にしてください。

fxや仮想通貨などで副業収入のあるサラリーマンは確定申告が必要

fxや仮想通貨などで副業収入のあるサラリーマンもいると思います。副業での雑所得が赤字や20万円以下であれば確定申告は必要ありません。

しかし、サラリーマンとしての給与所得の他に、fxや仮想通貨などで副業収入のあるサラリーマンは忘れずに確定申告をして下さい。確定申告を忘れてしまうとペナルティーを受けてしまいます。

個人事業主やフリーランスでは確定申告の義務が

個人事業主やフリーランスという働き方では、青色申告または白色申告を利用している人が殆どだと思います。青色申告や白色申告を利用している個人事業主やフリーランスは確定申告が必要です。

忘れがちですが、Uber Eatsの配達員をされている方も個人事業主ですので、確定申告をする必要があります。Uber Eats での収入はアルバイトの給与所得とは扱いが異なります。給与所得控除の55万円がないため、48万円以上の収入があれば確定申告が必要です。

公的年金に係る雑所得が○○円を超える人

公的年金に係る雑所得が400万円以下であれば確定申告の必要はありません。しかし、年金の受給額が400万円を超える場合には確定申告を行う必要があります。また、年金受給者でその額が400万円以下であっても、年金の他に20万円以上の所得があれば確定申告が必要です。

一時所得が○○円を超える人

一時所得が70万円を超える人は、確定申告が必要です。一時所得とは、クイズ番組などの懸賞や、競馬などの公営ギャンブルで得た反復性のない一時的な利益のことを指します。宝くじも一時所得に該当しますが、こちらは非課税なので3億円でも確定申告する必要はありません。

一時所得の課税対象額=一時所得 ー 経費 ー 特別控除(50万円)

競馬などの公営ギャンブルは課税対象ですが、パチンコなどの非公営ギャンブルは非課税です。つまり、パチスロでそれを本業で稼いでない限りは確定申告しなくても大丈夫です。

パチンコの利益は確定申告しなくてもバレない?

パチンコは建前上賭博ではなくて娯楽です。また、パチンコに必要とした経費の計算をしようと思っても中々難しいです。そのため、パチンコで得た利益を確定申告しようにも難しく、大金を稼いでない限りは見逃されることが多いです。

確定申告をしなくてもよいケース

次に、確定申告を行わなくても良いケースをご紹介いたします。確定申告は手間のかかる作業ですので、やらないに超したことはないですよね。

パートやアルバイトの収入が○○円までなら確定申告は必要なし

パートやアルバイトでは給与所得であることが多いです。給与所得のアルバイトやパートでは、基礎控除の48万円と給与所得控除の55万円を合わせて、年間の合計所得金額が103万円以下であれば確定申告をしなくても大丈夫です。

アルバイトを掛け持ちしている場合

アルバイトを掛け持ちしてダブルワークをしていると、確定申告が必要になるケースも存在します。掛け持ちしているアルバイトの両方で源泉徴収されていた場合は、確定申告をすることで余分に払っていた分が戻ってくることもあります。

月に88,000円以上アルバイトで稼いだ月がある場合

アルバイトであっても、月に88,000円以上所得があると所得税が源泉徴収で引かれます。年末調整で還付される場合もありますが、アルバイトでそこまでしてくれる職場は少ないです。その場合、源泉徴収で余計に引かれていた分を確定申告すれば取り戻すことが出来ます

雑所得が○○円までなら確定申告しなくても大丈夫

雑所得とは、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得及び一時所得のいずれにも当たらない所得をいい、例えば、公的年金等、非営業用貸金の利子、副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など)が該当します。

国税庁 No.1500 雑所得

ビットコインなどの仮想通貨やfxで副業収入があるサラリーマンもいるかと思います。そのような雑所得が20万円以下であれば、確定申告を行う必要はありません。

メルカリでの利益は確定申告すべき?

メルカリやラクマなどのフリマアプリでいらなくなったものを処理することもあるかと思います。メルカリなどのフリマアプリで必要のないものを処分して得たお金は確定申告する必要がありません。

しかし、メルカリを利用してせどりなどをする場合は営利目的です。そのため、それによって発生した利益に関しては20万円を超えると確定申告しなければなりません。

確定申告のやり方

この記事では、確定申告のやり方をご紹介いたします。確定申告が初めての人でも大丈夫なように、わかりやすく解説いたします。

  1. 確定申告に必要な書類の準備
  2. 確定申告に必要な書類作成
  3. 確定申告の書類提出
  4. 税金の還付と納付

確定申告は以上の4ステップで行うことが出来ます。それでは、確定申告に必要なことについて細かく見ていきたいと思います。

確定申告に必要な書類

まずは、確定申告をする際に必要な書類について解説いたします。確定申告に必要な書類は以下の5つです。5番に関しては、青色申告または白色申告をする人だけ必要ですが、それ以外の人は不要です。

  1. 確定申告書
  2. 本人確認書類
  3. 源泉徴収票
  4. 所得控除を受けるための書類
  5. (青色申告決算書または収支内訳書)

確定申告書

確定申告書には確定申告書Aと確定申告書Bが存在します。確定申告書A確定申告書Bはそれぞれ国税庁のHPよりダウンロードすることが出来ます。

確定申告書Aが使える人

確定申告書Aは給与所得、公的年金等の雑所得、一時所得、配当所得しか所得がなく、なおかつ予定納税のない人が利用可能です。確定申告書Aは記入項目が少ないので、会社員やサラリーマンは確定申告書Aを利用して確定申告を行うと楽です。

確定申告書Bが使える人

確定申告書Bは誰でも使うことが出来ます。個人事業主やフリーランスなど事業所得がある人は、確定申告書Bを使ってしか確定申告が出来ません。

本人確認書類

マイナンバーカードがある人はマイナンバーカードのみで大丈夫です。しかし、マイナンバーカードを持っていなくて確定申告をするには、以下の番号確認書類と身元確認書類から1つずつ必要です。

番号確認書類身元確認書類
・マイナンバーの通知カード
・マイナンバーが記載された住民票の写し
・運転免許証
・パスポート
・公的医療保険の被保険者証
・身体障害者手帳
・在留カードなど
国税庁のHPより

源泉徴収票

源泉徴収票は、会社員やサラリーマンであればその勤め先に、アルバイトやパートであればその働き先に申し出ることで受け取ることが出来ます。

所得控除を受けるための書類

医療費控除や扶養控除などを利用する際には、確定申告をするときにそれらの控除関係の書類が必要です。また、ふるさと納税やiDeCoを利用して控除を受ける人も忘れずに書類を準備してから確定申告に向かいましょう。

青色申告決算書または収支内訳書

青色申告を利用していて確定申告をするのであれば青色申告決算書を、白色申告を利用していて確定申告をするのであれば収支内訳書を用意しましょう。青色申告や白色申告を利用しない人は、これらの書類を確定申告の際に用意する必要はありません。

確定申告書の書き方

確定申告書の書き方をここでは説明します。

確定申告の持ち物

  • 昨年分の確定申告書の控え
  • 本人確認書類
  • 預金口座番号のわかるもの
  • 印章
  • 源泉徴収票
  • 所得控除に必要な書類

確定申告に必要な持ち物は以上の通りです。昨年分の確定申告書の控えがある人は持っていきましょう。税金の還付と納付の際には預金口座が必要なので、預金口座番号がわかるキャッシュカードなどを持参して下さい。

パソコンやスマホで確定申告が出来る電子申告制度【e-Tax】

実際に税務署に確定申告しに行くのが面倒だという人にはおすすめの確定申告方法が存在します。パソコンやスマホで確定申告が出来る電子申告制度 e-Tax を利用すれば、家にいながら確定申告をすることが出来ます。

青色申告特別控除を最大限に受けるためには e-Tax を利用する必要があります。e-Tax に関しては以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

▶e-Tax とは

クラウド会計ソフトを利用して確定申告を簡単に

確定申告は自分で行うことも出来ますが、クラウド会計ソフトを利用すれば確定申告が簡単になるので確定申告が初めての人でも安心です。

マネーフォワード

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  • 人工知能(AI)搭載により使えば使うほど便利に
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マネーフォワードはクラウド会計ソフトでシェア率第二位を誇るなど、多くの人に利用されているサービスです。利用している人が多ければ、トラブルシューティングも簡単なので確定申告が初めての人でも安心です。

マネーフォワードでは自動入力で経理作業の効率化

マネーフォワードでは、銀行やクレジットカードと連携することで、自動入力することが出来ます。そのため、経理作業を効率化することが可能です。面倒くさがりの人にはおすすめの機能です。

マネーフォワードは人工知能(AI)搭載により使えば使うほど便利に

マネーフォワードには人工知能(AI)が搭載されています。そのため、過去の入力から予測して勘定項目などを提案してくれます。使えば使うほど自動入力が使いやすくなり、便利になります。

確定申告が初めての人でも安心!充実のサポート体制

マネーフォワードは確定申告が初めての人でも安心です。メールやチャット、電話などでサポートを受けることが出来るので、確定申告が初めての初心者でも安心して青色申告をすることが出来ます

マネーフォワードは1ヶ月の無料トライアルも

マネーフォワードには1ヶ月の無料トライアル期間が存在します。そのため、その期間に合わないと思えば別のクラウド会計ソフトに乗り換えることも出来ます。マネーフォワードの無料トライアルが終わると料金が発生しますが、以下がマネーフォワードの料金プランです。

   月額   年額
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  • やよいの青色オンラインは初年度0円
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弥生の青色申告オンラインは、クラウド会計ソフトのシェア率第一位を誇ります。約二人に一人はやよいの青色申告オンラインを利用しているとのことです。

やよいの青色オンラインは初年度0円

やよいの青色申告オンラインはなんと初年度は無料で利用することが出来ます。そのため、1年間試してみて合わなければ他のクラウド会計ソフトに乗り換えることも出来ます。

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やよいの青色申告オンラインのプラン別料金表

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freeeは2016人にはシェア率40%以上を記録したクラウド会計ソフトです。freeeもマネーフォワードと同様に、無料トライアル期間が存在します。そのため、他のクラウド会計ソフトなども無料で試した上で選ぶことが出来ます。

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freeeではサポート体制が万全なので、確定申告が初めてでやり方に不安がある人でも安心です。お客様の問題解決度は98%を超えています。無料で使うことが出来るので、まずはお試ししてみるのも良いかと思います。

まとめ

  • 確定申告は会社員やアルバイトでも必要になることも
  • ふるさと納税やiDeCoで所得控除を受けるには確定申告が必要
  • クラウド会計ソフトやe-Taxで確定申告を簡単に行うことも

確定申告は一年間の所得とそれに対する所得税の調整に必要です。年末調整をしたサラリーマンや会社員でも、医療費控除や配偶者控除などの所得控除を利用するのであれば確定申告が必要です。また、ふるさと納税iDeCoを利用している人も忘れずに確定申告して下さい。

税務署に行く時間がない人は、e-Taxという確定申告を電子申告出来る制度も存在します。また、クラウド会計ソフトを利用することで確定申告の手間を省くことも出来ます。

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